りんさんのコラムでも書いてみよう

ドイツ発岡山~倉敷経由でおくる、Classsが誇る珠玉のエッセイ。


タイトルを選ぶ
□2017.12 ピアノの発表会
□2017.11 結婚記念日
□2017.10 ドイツの有給休暇とは
□2017.09 子育てとは…?
□2017.08 愛し恋しのポルトガル
□2017.07 次男坊と鍵とチョコ
□2017.06 ドイツでの就職
□2017.05 リーダーになる日も近い!?
□2017.04 久々の故郷、日本
□2017.03 長男、パワーアップ!
□2017.02 ドイツの12月の楽しみ方
□2017.01 踏ん張り時
□2016.12 こんなに違う教育システム
□2016.11 イタリア南チロル地方への旅行
□2016.10 深夜3時の足音
□2016.9 巡り合い
□2016.8 躾の違い
□2016.7 かたくてやさしいドイツのパン
□2016.6 遊びながら学ぶ?
□2015.5 ダンスの神、降臨!?
□2016.4 小学校入学への長い道のり
□2016.2_3 ドイツの保育事情
□2016.01 驚愕の昼食
□2015.12 バイリンガルの現実
□2015.11 一年半ぶりの日本
□2015.10 アラフォー女子の反省
□2015.09 ドイツ出産記 後編
□2015.08 ドイツ出産記 前編
□2015.05 結婚して何年目でしたっけ?
□2015.04 春と花粉と妊婦
□2015.03 合理的がお好き?
□2015.02 テレビと子供の距離
□2015.01 来たる! 5の倍数の年!
□2014.12 海外の相
□2014.11 モテ女になる! それから
□2014.10 相棒はテディ
□2014.09 ゲルマン民族としての夕食
□2014.08 名字マニア
□2014.07 空港でおばちゃまパワーと息子の成長を思う

2015.12 バイリンガルの現実

よく、「子どもさん、バイリンガルでいいですね。」と言われるのですが、
みなさんハーフの子どもは、何もしなくてもバイリンガルになれるのが当たり前だと思っていませんか?
いえいえ、それは大間違いです。
バイリンガルは「子どもと親の、汗と涙の結晶」なのです。
我が家の長男は日本で生まれ、3歳になると同時に主人の仕事の都合でドイツへ戻りました。
当時、彼の日常会話は日本語、ドイツ語は挨拶と少しの単語くらいしかまだ出て来ていませんでした。

帰国後すぐに現地の幼稚園に入園したのですが、それが「親子での戦い」の始まりでした。
息子は最初の数ヶ月言葉をほぼ発せず、教室の隅にボーッと立っていたそうです。
先生が何か尋ねても、返答が日本語なので対応の仕様がないと言われました。
そして毎朝、行きたくないと泣きじゃくり、いつになったら日本へ帰れるのかと訊ねて来る日が、1年ほど続きました。
どうしてやったらいいのか分からず、幼稚園へ送った後、私も何度も涙しました。

考えてみれば、彼にとってはすごいストレスですよね、
自分が言いたい事が言葉で表現出来ないのですから。
かかり付けの小児科医に相談すると、「2つのうちの、元の言語(日本語)がちゃんと話せているのなら、2つ目の言語(ドイツ語)は時間が掛かっても必ず出てくるから!」と言われ、その言葉を支えに、あの辛い時期を親子でグッと耐えしのいだように思います。

それからも紆余曲折ありましたが、いやいや今もです(笑)、2年半ほど経った今、やっとドイツ語が日本語を上回ってきました。
すると、今度は私にもドイツ語で話しかけてくるようになり、日本語が怪しくなって来ているのです。
うーん、バイリンガル難しい! でもママの母国語も忘れないで欲しい、
日本のじいじやばあばに手紙も書けるようになって欲しい。
だから、まだまだこれからも、私の「ひらがなの書き順が違~う!はい、もう一回!」の大きな声が家中に響く事でしょう。

頑張れ、息子よ! そして「ピーターパンのフック船長とママとどっちが怖いの?」という質問を何度もするのはやめて下さい。そんなのママが怖いに決まってます(笑)。

rin85_ph1

朝起きたらこの景色。子どもは大興奮!

rin85_ph2

テラスに訪問者あり。ハリネズミです。



★りん(倉敷市出身)
ぼっけー岡山人の私が、ビールとソーセージをこよなく愛するドイツ人と結婚。
かっぱ巻き命の長男に、オッパイ命の次男が加わり4人家族になりました。