倉敷・総社 地名伝説

倉敷・総社の地名の謎に迫ります。あなたは知っていましたか?


第十八番 笹無山 〜ささなしやま〜

倉敷市天城にある笹無山。山といっても、田園団地のあぜ道の脇にある小さな土盛のようなところです。

源平藤戸合戦で先陣の偉功をたてた佐々木盛綱に切り殺された漁師の母の嘆きを秘める小山として知られています。船がなく攻めあぐねた盛綱は浦の男(地元の漁師)から、歩いて渡れる浅瀬があることを聞き出し、男を先導させて先陣を切って渡海し平家を打ち負かしました。しかし、海の道を案内してくれた男を口封じのために殺してしまったのです。

無残な最期を知った母親は半狂乱になり、以来、「佐々」と聞けば山の「笹」まで憎い! これも我が子の仇である! と言って山の笹をすべてむしり取ってしまい、その後、笹が一本も生えなくなったので「笹無山」といわれるようになりました。

ちなみに現在、笹は茂っています。佐々木盛綱はこの地で挙げた戦功により児島一帯を領地としました。その際、男の母親とも話し、供養のために法要を行ったとも伝えられています。弔ってくれたことで母親の恨みもおさまったのかもしれません。



★福茶葉(Classsメイト)
倉敷市在住9年目。旦那様と3人のチルドレンとMr.Childrenをこよなく愛するチルオタ。
「くらしき」という雅趣に富んだ響きに感銘を受ける。座右の銘は「人生バラ色」。

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