月刊くらしき Classs113号(2018年5月)

倉敷・総社周辺の生活を楽しくする情報誌「月刊くらしき クラス」113号。お得なクーポン・求人情報が満載。


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倉敷・総社に住むあなたに、知ってほしい企業、触れてほしいトップの思いがあります。この町を支え、チカラをくれるたくさんの地元企業の今を掘り下げる新企画がスタート!第1回目は「月刊くらしきCLASSS(クラス)」を発行する弊社、株式会社クラビズの秋葉優一社長に話を聞きました!手探りで得てきたノウハウをさらなる新事業に活かして  「10年以上住み続けていた東京から倉敷に戻った後の2年くらいは、自分の給料もままならない状態。なんとか事業を前進させるために試行錯誤の日々でした」 出身地・倉敷へ戻ってきた11年前をこう振り返る秋葉社長。情報誌の発行やデザイン・WEBサイト制作、冷えとり靴下の企画・販売などなど…現在ではさまざまな事業を展開するクラビズですが、その創業はること46年前。1972年から約40年にわたり、地元倉敷の広告会社として新聞折込の集合チラシを手掛けてきました。時代の流れとともに新聞を取る世帯が減っていく中「本当に伝えたい人に情報がきちんと届いているのだろうか」と、当時の業態を見つめ直し、2008年には新たにポスティング事業をスタート。倉敷のコアな情報を倉敷市民に届けたいと「月刊くらしきCLASSS」も創刊。さらに、現在のクラビズを支える大きな柱の一つ、冷えとり靴下事業が始動したのは2012年のこと。きっかけは、秋葉社長の奥様が冷えとり健康法を実践し、靴下の重ね履きをしていたことでした。 「ある日家に帰ったら靴下が何足も干してあって。妻とその友人から〝自分たちが本当に良いと思う理想の靴下を作りたい〟と言われ、工場探しから手探りで始めました。WEBショップを起ち上げ、インターネットでの販売数をより効果的に伸ばすために、さまざまな試行錯誤を重ねてきました」 現在では芸能人とのコラボ商品も企画されるなど、冷えとり靴下として確かなブランド認知を確立し、年商1億5千万円規模にまで成長。昨年秋には倉敷美観地区に直営店もオープンしました。WEBサイトを活用してオリジナルブランドを育て上げたノウハウは、どんな業種のプロモーションにも応用していけると考え、さらなる新事業の起ち上げや顧客提案にも積極的に生かされています。 「大きなサービスが2、3年で衰退する、今日よかったことが明日にはダメになっているような時代。10年後なんて遠すぎてわからないけれど、時代のニーズに合った〝価値あるもの〟を提供して、お互いが良くなるような仕事をしていきたい。スタッフにも新しい事業をどんどん起ち上げてほしいと思っています」地元倉敷への思いが詰まったホステル「KAG(カグ)」 複数の事業を手掛けるクラビズの中で、新たな挑戦として今まさに佳境を迎えているのが、秋葉社長念願のホステル事業。倉敷駅前にあった老舗旅館「大熊」の建物をリノベーションして、4月末、ホステル「KAG」がオープンします。「KAG」とは「KURASHIKIAVANTGARDE(クラシキアバンギャルド)」の略。「前衛」「革新的」「挑戦的」などの意味をもつアバンギャルドという言葉を冠したホステルを企画した根底には、秋葉社長が東京から地元倉敷へ戻った頃から抱いていたある思いがありました。 「自分が学生だった頃よりも、倉敷の町に賑わいや活気がなく、さみしくなってきたなと。何が原因かなと考えてみると、とにかく若い人たちが少ない。若い人が育っていかないと、倉敷の町は良くはならないと思います。若い人たちに面白いものを伝えていくためにも、新しい感覚を持つ人たちが訪れて交流できる箱、最先端のアートや音楽が楽しめる場所を作って、日本中から人が集まってくるようなものを仕掛けていくことが必要だと思っています」 「KAG」は宿泊施設としてだけでなく、市外から来た人と地元の人が集い語らえるカフェ&バーラウンジも併設される予定とのこと。「KAG」を起点として変わっていく倉敷の町と人。その未来を思い描きながら、オープンの日を楽しみに待ちましょう。CLASSSTOPINTERVIEWFILE.001株式会社クラビズ代表取締役秋葉優一倉敷から世界へ価値あるものを届けたい①倉敷の思い出深い場所は? 芸文館、倉敷デパート②好きな食べ物は? ハンバーガー、お寿司、フルーツ③目標・好きな人物は? チェ・ゲバラ、白洲次郎トップにちょっと質問!TEXT/中山愛子(KURABIZ)62018.05


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