DEFAULT / 未分類
MAP
月刊くらしき Classs編集部
〒710-0057
岡山県倉敷市昭和2-1-68
update: 2015.12.16

2015.12 バイリンガルの現実

よく、「子どもさん、バイリンガルでいいですね。」と言われるのですが、みなさんハーフの子どもは、何もしなくてもバイリンガルになれるのが当たり前だと思っていませんか? いえいえ、それは大間違いです。バイリンガルは「子どもと親の、汗と涙の結晶」なのです。我が家の長男は日本で生まれ、3歳になると同時に主人の仕事の都合でドイツへ戻りました。当時、彼の日常会話は日本語、ドイツ語は挨拶と少しの単語くらいしかまだ出て来ていませんでした。
帰国後すぐに現地の幼稚園に入園したのですが、それが「親子での戦い」の始まりでした。息子は最初の数ヶ月言葉をほぼ発せず、教室の隅にボーッと立っていたそうです。先生が何か尋ねても、返答が日本語なので対応の仕様がないと言われました。そして毎朝、行きたくないと泣きじゃくり、いつになったら日本へ帰れるのかと訊ねて来る日が、1年ほど続きました。どうしてやったらいいのか分からず、幼稚園へ送った後、私も何度も涙しました。考えてみれば、彼にとってはすごいストレスですよね、自分が言いたい事が言葉で表現出来ないのですから。かかり付けの小児科医に相談すると、「2つのうちの、元の言語(日本語)がちゃんと話せているのなら、2つ目の言語(ドイツ語)は時間が掛かっても必ず出てくるから!」と言われ、その言葉を支えに、あの辛い時期を親子でグッと耐えしのいだように思います。それからも紆余曲折ありましたが、いやいや今もです(笑)、2年半ほど経った今、やっとドイツ語が日本語を上回ってきました。すると、今度は私にもドイツ語で話しかけてくるようになり、日本語が怪しくなって来ているのです。うーん、バイリンガル難しい! でもママの母国語も忘れないで欲しい、日本のじいじやばあばに手紙も書けるようになって欲しい。だから、まだまだこれからも、私の「ひらがなの書き順が違~う!はい、もう一回!」の大きな声が家中に響く事でしょう。
頑張れ、息子よ! そして「ピーターパンのフック船長とママとどっちが怖いの?」という質問を何度もするのはやめて下さい。そんなのママが怖いに決まってます(笑)。

INFORMATION
企業・店舗名 月刊くらしき Classs編集部
住所 〒710-0057 岡山県倉敷市昭和2-1-68
電話番号 086-424-8877
営業時間

9:00~18:00

休日

土日祝

ホームページ https://classs.jp/
↑pagetop