月刊くらしき Classs112号(2018年4月)

倉敷・総社周辺の生活を楽しくする情報誌「月刊くらしき クラス」112号。お得なクーポン・求人情報が満載。


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 先日、長男を学校へ迎えに行くと、今にも泣きそうな顔をして私の方へ駆け寄ってきました。話を聞くと、友達から好きな女の子の名前を聞かれたので答えていると、それを盗み聞きした他の男の子が、女子の集まっている所へ行き、息子の好きな女の子の名前をバラしてしまったらしいのです。その男の子とはもちろん取っ組み合いの喧嘩になり、先生が止めに入ったそうです。そこで「あなたは誰が好きなの?」と私が聞くと、クラスで一番人気のブロンド美女の名前が返って来ました。はは∼ん、それでその子がいるといつも心ここにあらずになっていたのね。いつから好きなのかも尋ねてみると、入学してすぐからとの事、という事はその子を思い1年以上です。しかし、うちの長男はこちらの子に比べると背もまだ低いですし、そんな女の子には見向きもしてもらえないだろうと思っていました。 次の日、学校へ迎えに行くと、長男が今まで見たこともない笑顔で、私に駆け寄ってハグして来ました。息子が持っていた紙を読んでみると、「昨日、起こった事は気にしないで!嬉しかったよ。私の気持ちは知っているはず⋮。」と書かれた沢山のハートマークと紙の端にプレゼントのグミが貼ってある、昨日の美女からのラブレターでした。まだ小学2年生ですよ。こんな言い回し、私には恥ずかしくて出来ません。最近の女の子は凄い!息子は家に帰ると急いで、「僕も君の事が大好きです。」と返事を書いていました。そしてその翌日、息子を学校へ迎えに行くと今度は少し戸惑った顔をしながら、手に持っていた紙を私に差し出しました。なんと今度は彼女の親友からラブレターを貰ったのです。そしてそこには「あなたの事が大好きです。」と書かれ、ハートマークと共に雨の中で泣きながら立っている女の子の絵、紙の端にはプレゼントのチョコレートが貼ってありました。どうやら彼女たち二人は親友でありながら、恋敵である事に昨日の一件で気づいた様です。メロドラマか!家に帰っても、いっこうに返事を書こうとしない息子に、「泣いてる絵を描いてるし、お礼の返事くらいは書いた方がいいのでは!?」と促すと、渋々机に向かって何やら書きだしました。気になり横からチラッと覗くと、「手紙ありがとう、僕も君の事が好きです。」と書いているではありませんか!慌てて、内容はこれでいいのかと問いただすと、「だって、面倒くさいから。」との事。あなた女心が全く分かってない!ママには女子のもろい友人関係が破綻していく姿が目に浮かぶのだけど⋮。恋敵りん(倉敷市出身)ぼっけー岡山人の私がドイツ人と出会い結婚。2人の男の子の子育てに仕事にとドイツで奮闘中です。ドイツ人の旦那さんを持つりんさんの85VOL.続・そうだ。コラムでも書いてみよう。雪がたくさん降ったので、近所の森へソリに行って来ました。柔道の初昇格試験。初帯をもらって帰って来ました。できない…やらない…からできる!やる!!【稽古場所・時間】東陽中学校 19:00∼20:30空手教室3才以上★未経験者も安心!★随時イベント開催!大人OK月倉敷北中学校 19:00∼20:30水島ふれあいセンター※時間未定水木マスカットスタジアム 18:00∼20:30金道着無料キッズ空手運動教室●稽古風景新規OPEN未就学児対象〈10:30∼12:00〉児童募集中!!まずはお気軽に無料見学・体験へ!090-4652-969610:00∼17:00平日土日OKTEL心と体の強いコに!イラスト/MOT.子高校生セトとウツミが河原に腰かけて喋る。基本それだけのマンガ。川で暇をつぶすだけの二人は少年マンガの王道「友情、努力、勝利」とは程遠い。セトはとりあえずボケ役の普通の高校生に見える。ウツミはとりあえずクールにツッコむ賢い高校生に見える。リズムのいい関西弁で進む会話は漫才コンビのネタのようだ。 だが巻を追うごとに、この世界観に違和感が紛れ込んでくる。ウツミの心は病んでいる。彼が心を半分見せられる相手、それがセトだった。アルマゲドンの日、セトから差し伸べられた救いの手をウツミは掴む。 成長には痛みを伴う。セトウツミが河原で過ごした時間のように、自身を支えることになる時間と場所が全ての子どもにあらんことを。(司書・小野紀子)セトウツミ(全8巻)此元和津也/著 (少年チャンピオンコミックス・秋田書店)男園・入学シーズンの春。新しい制服に身をつつむ人も多いこの季節におすすめの絵本です。 「おおきくなるっていうことは ようふくがちいさくなるってこと」「おおきくなるっていうことは あたらしいはがはえてくるってこと」「おおきくなるっていうことは…」と、同じ言葉が繰り返し使われていて、ページをめくるごとに人が「成長すること」「歳を重ねていくこと」の意味をしみじみと感じさせてくれます。 新入生にはもちろん、もっと「大きい新人さん」や「大人の卒業生さん」にも届けたい「おおきくなる」喜びのあふれた優しく温かなメッセージが込められた1冊です。(司書・森智子)おおきくなるっていうことは中川ひろたか/文 村上康成/絵 (童心社)入生に励ましは必要だ。誰だって他の誰かに認めてもらいたい。谷川俊太郎さんの詩はそんな気持ちに寄り添ってくれる最強のアイテムだ。楽しい時、泣きたい時、別れ、出会い…そんな人生の折々に、一緒に喜び、なぐさめ、励まし、応援してくれる。そして自分は自分の一番の味方だということを教えてくれたりもする。 そもそも「ひとりぼっち」がすてきだというその言葉の選び方にグッときませんか。86歳の詩人が書いてきた膨大な詩の中から選ばれた49の詩。詩が好きな人はもちろん、詩は嫌い、ワケワカランという人にも、ぜひこの本をめくってみていただきたい。文庫本サイズのハードカバーで、宇宙をイメージしたような装丁も素敵だ。(司書・奥田鈴美)すてきなひとりぼっち谷川俊太郎/詩 (童話屋)人春×本RECOMMENDEDBOOKSFORSPRING春、喜びと不安が交錯する季節です。そんな繊細な気持ちに寄り添ってくれる本を倉敷市立中央図書館の司書さんに教えていただきました!19


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